製品紹介
魚介類の蝟集・増殖効果を大幅に向上させるため、餌場、隠れ場、逃避場、産卵場等に十分な機能を発揮する「瓦」を用いた増殖ユニットです。
瓦ユニットに用いる瓦は、屋根に葺くものと同じ規格で、釉薬などを施さない「素焼き」を採用しており、表面にザラつきがあり海中で生物が付着しやすい特徴を持ちます。その瓦の表裏を互い違いに組み合わせて潮通しの良い連続した空隙を生み出し、瓦の表面全体が潮流と接するメカニズムになっています。
瓦ユニットのメカニズムにより更なる生物の付着を促すとともに、広い生物付着面を有することから餌料培養量に富みます。更にその効果は長年にわたり保持され、カルセラリーフの蝟集、増殖効果を増大させます。
瓦ユニットが生み出す連続した適度な空隙は、キジハタ、メバル、カサゴ等の幼稚魚、伊勢海老等の隠れ場、逃避場にもなる居心地の良い環境を創出し、魚介類を引き寄せます。
餌場、隠れ場、逃避場として瓦ユニット周辺に多くの小魚が集まるため、これらを捕食する魚食性魚類(ブリ類、ハタ類、ヒラメ等)の恰好の餌場になります。
瓦ユニットが生み出す適度な空隙は、マダコの産卵場に適しており、効果調査により抱卵している状況が確認されています。更にヤリイカ、アイナメの産卵も瓦ユニットで確認されています。
瓦ユニットに使用している素焼きの瓦は、天然素材の粘土を焼成してできている「環境配慮型製品」であり、将来的に土に戻るので自然環境が守られます。
素焼きの瓦は、一般に市販されている屋根瓦と同規格であることから、瓦工場で大量生産できるため、経済的な価格で提供しています。品質では、「粘土がわらJIS A5208」の規格に適合している良質なものを使用していますので安心・安全です。